イギリスを拠点とする当事者の世界的ネットワーク、ドナー・コンセプション・ネットワーク

白井千晶『「日本における妊娠葛藤・養育困難相談および養子縁組支援の現状と制度設計に関する研究」報告書』183ページより転載http://ir.lib.shizuoka.ac.jp/handle/10297/10013 ドナー・コンセプション・ネットワークサイトはこちら https://www.dcnetwork.org/ ホームページのタブは、…

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AIDで生まれるということ~加藤英明さんに聞く~

AIDで生まれるということ~加藤英明さんに聞く~ Part-1 2012年 9月、光塾COMMON CONTACT並木町にて行われた加藤英明さんの講演会の模様を連載します。  シリーズ「語る+聞く リプロダクションのいま」第2回  AIDで生まれるということ~加藤英明さんに聞く~  日時:2012年 9月22日(土)光塾COMMON CONTA…

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AIDで生まれるということ …佐藤さん(仮名)

インタビュー2   AIDで生まれるということ …佐藤さん(仮名)  聞き手・構成・文/白井千晶この語りは、『紙REBORN』32号(REBORN、2010年3月発行)「不妊当事者の声を聞く 第3回 AIDで生まれるということ」から転載しています。  AIDという言葉を聞いたことがあるだろうか。非配偶者間人工授精。父親として育てようとする人以外の精…

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提供精子で生まれたことを知らされて …田口陽子さん(仮名)

インタビュー1   提供精子で生まれたことを知らされて …田口陽子さん(仮名)  聞き手・文/白井千晶 (インタビュー2011年2月)ご存じのように、DI(非配偶者間人工授精、AIDとも呼ばれる)の歴史は、卵子提供に比べて、非常に長い。 世界で初めてのDIは、諸説を目にしたことがあるけれども1884年のアメリカ合衆国が記録に残るはじめの…

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アメリカ在住、卵子提供を受けて現在妊娠中…磯野律子さん(仮名)

インタビュー7   アメリカ在住、卵子提供を受けて現在妊娠中…磯野律子さん(仮名)  聞き手・文/白井千晶 (インタビュー2012年12月)アメリカ在住、ご主人はアメリカ人。日本で不妊治療をして、アメリカで卵子提供を受けた磯野律子さん。40代後半、今現在妊娠中の磯野さんへのメールインタビューをお伝えします。 結婚と不妊治療  アメリカに留学して…

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アメリカ在住、卵子提供で2人の子をもって …松田翔子さん(仮名)

インタビュー6   アメリカ在住、卵子提供で2人の子をもって …松田翔子さん(仮名)  聞き手・文/白井千晶 (インタビュー2011年7月) ここでご紹介する松田翔子さんは、アメリカで不妊治療をするか、日本で不妊治療をするか、悩みに悩みました。アメリカでは、一部の保険は不妊治療をカバーするけれども、自費の場合は、日本の約3倍の費用だったとか。また、…

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タイで卵子提供、エージェントに疑問 …村上加奈子さん(仮名)

インタビュー5   タイで卵子提供、エージェントに疑問 …村上加奈子さん(仮名)  聞き手・文/白井千晶 (インタビュー2011年4月)村上加奈子さん(仮名)は、卵子提供をコーディネートするエージェントに仲介してもらい、タイで卵子提供を受けました。 結果、妊娠には至りませんでした。エージェントには不信感が残ると言います。2011年現在、アジアで日本…

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アメリカ在住、卵子提供で双子を出産して …太田美奈さん(仮名)

インタビュー4   アメリカ在住、卵子提供で双子を出産して …太田美奈さん(仮名) 聞き手・文/白井千晶 (インタビュー2011年5月)ここでご紹介する太田美奈さんは、1回目の採卵で良くない結果だった時、「次のステップ」として卵子提供を勧められたそうです。 太田さんの環境では、体外受精におよそ2回失敗したら、卵子提供や他の方法を医師から勧められるの…

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血縁者からの卵子提供を受けて …加藤みさ子さん(仮名)

インタビュー3   血縁者からの卵子提供を受けて …加藤みさ子さん(仮名)  聞き手・文/白井千晶 (インタビュー2011年1月)JISART(日本生殖補助医療標準化機関)では、2008年にガイドラインを策定し、会員施設での非配偶者間体外受精(卵子提供・精子提供)について、会の基準を満たして倫理審査を通ったケースに卵子提供・精子提供を認めています(…

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卵子提供で子どもをもった立場から  …岡野朋子さん(仮名)

インタビュー2   卵子提供で子どもをもった立場から  …岡野朋子さん(仮名)  聞き手・文/白井千晶 (インタビュー2011年2月)岡野さんはティーンエイジャーの頃から、婦人科に通院して生理を起こしていました。それは、将来像や異性関係に大きな影響を与えます。 結婚してもつらいことになるかもしれない、仕事をしていこう、経済力を身につけなければ、…

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現在、卵子提供を試みている立場から …山田花子さん(仮名)

 インタビュー1   現在、卵子提供を試みている立場から …山田花子さん(仮名)  聞き手・文/白井千晶 (インタビュー2011年2月)医学辞典によれば、早発閉経(POF)は「正常の閉経は48~50歳頃にもっとも多いが、その時期が異常に早く、40歳までに閉経することをいう。卵巣の早期老化(原始細胞の消失)、性中枢異常などによる」とされています[…

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卵子提供などの生殖医療コーディネート会社代表、川田ゆかりさんに聞く

コーディネーターの立場から卵子提供を考えるカリフォルニア州では、第三者からの卵子提供が20年以上にわたっておこなわれており、実施に当たっては、専門弁護士を介して、判例に沿って、問題を回避できるような契約を締結することが一般的になっています(法律に合法だと明文化されているわけではありません)。 川田さんがアメリカ・カリフォルニア州・サンフラン…

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卵子提供エージェンシー代表、石原理子さんに聞く

アメリカでの卵子提供の実際エージェンシーという立場から Part1 卵子提供の流れについて Part2 エージェンシーとしての役割卵子提供は実際に、どのような手順で進んでいくのか、コーディネート・仲介する仕事にたずさわっている石原理子さんに話をうかがいました。石原さんは現在、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスにある卵子提供のエージェンシ…

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『代理出産』著者、大野和基さんに聞く

国際ジャーナリスト大野和基さんに聞く日本の卵子提供のこれから代理出産、DIの家族の問題から考える『代理出産ー生殖ビジネスと命の尊厳』(集英社・2009年)の著者、国際ジャーナリストの大野和基さんに卵子提供についてうかがいました。  (文/白井千晶)2011年3月25日掲載 大野和基(おおの・かずもと)さん1955年兵庫県西宮市生まれ。東京外語大英…

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インタビュー紹介について

提供する人、提供を受ける人。代理出産を引き受ける人、依頼する人。 夫婦二人の生活、離婚、里親、養子縁組など、別の選択肢を選ぶ人。 第三者の関わる生殖医療によって生まれてきた子ども達。そして医療者、カウンセラー、エージェンシー。この特集では卵子提供に関わるさまざまな方にお話をうかがい、そこから卵子提供の「いま」を探り、「これから」を考えていきます。●…

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精子提供・卵子提供で生まれた人と、提供した人をつなぐネットワークについて

国によっては、法律で定められて、行政や第三者機関が、提供に関わった人(提供者と提供で生まれた人)を登録して記録を保存しています。それ以外に、任意のネットワークで、提供に関わった人たちが自身を登録して、マッチングする場を設けているネットワークがあります。遺伝的親と遺伝的子がつながるだけでなく、遺伝的親の一人が同じ「ドナーきょうだい」(donor si…

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卵子提供・代理出産についての法制度

卵子提供・代理出産についての法制度 日本では、2017年8月現在、生殖技術・不妊治療に関する法律はありません。したがって、卵子提供、代理出産を含め、何か生殖技術や不妊治療が、法に触れるということはありません。合法でも違法でもないというのが、現状です。法制化を目指して審議会や専門委員会で報告書が作成されましたが、立法には至っていません。また、生殖技…

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『家族をつくる-提供精子を使った人工授精で子どもを持った人たち』

『家族をつくる-提供精子を使った人工授精で子どもを持った人たち』著者:ケン・ダニエルズ、訳:仙波由加里、人間と歴史社、2010年 DIで生まれた人が出自を知る権利を法的に認めている国、ニュージーランド。著者はニュージーランドを拠点にDIに関わる家族・患者のカウンセリングに関わってきた。DI(非配偶者間人工授精)を使って家族をつくることを決める、隠…

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『精子提供: 父親を知らない子どもたち』

『精子提供: 父親を知らない子どもたち』歌代 幸子 (著) 日本のAID(DI)の当事者への取材に基づくルポルタージュ。選択した夫婦、生まれた子ども、精子を提供した人、医師に取材。生の声、葛藤、困難を伝える本。 精子提供―父親を知らない子どもたち - babycomに提供した記事をbabycomの許可を得て転載しています。

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『大好きなあなただから、真実を話しておきたくて 精子・卵子・胚の提供により生まれたことを子どもに話すための『大好き…

『大好きなあなただから、真実を話しておきたくて 精子・卵子・胚の提供により生まれたことを子どもに話すための親向けガイド』オリビア モンツチ (著), 才村 眞理 (翻訳) イギリスで精子提供によって親になったグループのメンバーが作成した、事実を子どもに打ち明けるための本の邦訳。0~7歳、8~11歳、12~16歳、17歳以上、の4段階に分けて具体的…

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『AIDで生まれるということ 精子提供で生まれた子どもたちの声 』

『AIDで生まれるということ 精子提供で生まれた子どもたちの声 』非配偶者間人工授精で生まれた人の自助グループ(DOG: DI Offspring Group) (著), 長沖 暁子 (著) 「卵子提供・代理出産を考えるプロジェクト」でも、インタビューを掲載している(http://www.babycom.gr.jp/ranshi/ranshi-4…

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『生殖医療と家族のかたち 先進国スウェーデンの実践』

『生殖医療と家族のかたち先進国スウェーデンの実践』石原理、平凡社、2010年 生殖補助医療の専門家である医師が、フィールドワーク先に選んだのは、人口あたりの国際養子縁組率が世界でトップの国、スウェーデン。 生殖医療と家族のかたち 先進国スウェーデンの実践 (平凡社新書) - babycomに提供した記事をbabycomの許可を得て転載してい…

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『「家族」をつくる―養育里親という生き方』

『「家族」をつくる―養育里親という生き方』村田和木、中央公論新社、2005年 里親として、子を愛し慈しんで育てる親たちを取材。笑いと涙の生活は、直面する課題は何か。様々な事情を抱えて家族に加わった、その後はどうなのか。家族が増える実子の気持ちは。まずは読んでみてほしい。 「家族」をつくる―養育里親という生き方 (中公新書ラクレ) - bab…

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『その子を、ください。』

『その子を、ください。』鮫島浩二、アスペクト、2006年 子どもがいないと、家族と言えない?結婚したのは、子どもがほしいから?子どもが産みたい?親になりたい?自分の答えを探すためには、オルターナティブを知ることが大切。親になりたい夫婦と、子どもの幸せのために子どもを託したい女性をボランティアで仲介し、子の縁結びをしてきた産婦人科医による本。生む立…

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『エンブリオ』

『エンブリオ』帚木蓬生、集英社、2002年(文庫版もあり) 人工妊娠中絶させて胎児を医療に使用したり、男性の腹腔内で胎児を成長させたり…衝撃的なようで、実はこれらのエピソードは実際におこなわれてもいる。同著者による『臓器農場』も、生殖技術のありようと生じるであろう問題を考えるのに最適な小説。 エンブリオ - babycomに提供した記事をb…

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『母と娘の代理出産』

『母と娘の代理出産』根津八紘 (著), 沢見涼子 (著)、2009年 実母が、娘のために、娘夫婦の受精卵の移植を受け、妊娠し、出産する。国内で唯一、代理出産を公表している根津医師による本。3人の成功例と、1人の子をもつに至らなかった例が登場する。 母と娘(むすめ)の代理出産 - babycomに提供した記事をbabycomの許可を得て転載し…

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『あなたの子宮を貸してください』

『あなたの子宮を貸してください』平井美帆、講談社、2006年 自ら子宮卵巣疾患に直面した筆者が、アメリカでの取材を通して書き上げたノンフィクション。代理出産を手がける医師、日本人依頼者、エージェンシー、代理出産者に取材をおこなっている。代理出産は慈善に基づくすばらしいもので、子宮をもたない女性にとっての最後の砦、それを奪うことは幸福追求権の侵害だ…

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『代理母出産―子宮がなくても子供が抱けた!!』

『代理母出産―子宮がなくても子供が抱けた!!』菰田麻紀子、近代映画社、1996年 卵子提供、代理出産、精子提供に携わるエージェンシー(斡旋業者)への取材による本。 代理母出産―子宮がなくても子供が抱けた!! - babycomに提供した記事をbabycomの許可を得て転載しています。

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『代理出産―生殖ビジネスと命の尊厳』

『代理出産―生殖ビジネスと命の尊厳』大野和基、集英社(集英社新書)、2009年 長年、代理出産の当事者を取材し続けてきたジャーナリスト、大野氏がこれまでのインタビューをまとめた渾身の一冊。代理母(卵子は代理出産する女性のもの)で生まれた子どもと、代理出産(卵子は依頼する女性のもの)で生まれた子どもがきょうだいとなっている家族。子どもの思いは、母の…

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『つくられる命-AID 卵子提供 クローン技術』

『つくられる命-AID 卵子提供 クローン技術』坂井律子・春日真人、NHK出版、2004年 2002年5月放送「NHKスペシャル・親を知りたい」の取材をもとに、さらに追加取材をおこなってまとめられた単行本。子どもの立場からみて、精子提供、卵子提供はどのような課題があるのか、生物学的ルーツがわからない心境とは。出自を知る権利とは、を社会に問いかける…

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『会いたかった―代理母出産という選択』

『会いたかった―代理母出産という選択』向井亜紀、幻冬舎、2004年 妊娠によって判明した子宮頸がんによって、お腹の子と子宮の摘出を余儀なくされた筆者が選んだ道は、代理出産。三度目の代理出産で、双子の母となるまでのプロセスを描いた本。彼女を実親とする出生届の不受理をめぐる裁判の道程は『家族未満』(小学館、2007年)で。 会いたかった―代理母出産…

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『あなたの赤ちゃんが欲しい43歳、卵子提供出産の記録』

『あなたの赤ちゃんが欲しい43歳、卵子提供出産の記録』 明石葉子、筑摩書房、2004年 43歳で卵子提供を受けて出産した女性の体験記。どうしても自分で卵子を選んで、エージェントを選びたい、妥協はしたくない、という彼女のとったプロセスが詳細にわかる。彼女はそのプロセスを「プロジェクト」と呼ぶ。子どもが生まれることは、子どもを生むことは、プロジェクト…

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おしゃべり会の運営について

おしゃべり会の運営について 白井千晶(静岡大学)が運営しています。2014年に「おしゃべり会」を始めました。お一人ずつ個別にインタビューをさせていただいて来ましたが、「同じ立場の方と話したい」とおっしゃる方が多く、安心・安全にお話しする場を設けることが、研究者の社会的役割・還元と考え、開始しました。 様々な考え、これまでの人生がありますが、参加…

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Ranko Networkについて

Ranko Networkは卵子の提供を受けて親になった人、生まれた人、その家族が語り合い、学び合うためのネットワークです。2014年からおしゃべり会を始めました。 ※特定の病医院、エージェントなどとの利益相反はありません。※科研費の助成を受けて開設しました。(JSPS26380726・静岡大学白井千晶代表)

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